経営理念は「One for all」。ひとりは皆のために、皆はひとりのために助け合って共に成長し、それをお客様やパートナー企業にもちゃんと還元するなど、関わる全ての人たちと一緒にやっていこうよ――と。そしてこの経営理念を進めるにあたっての前提になる行動指針として、「不可能は、ない! 実現可能な未来へ」っていうのを掲げています。
求められたことが経験のないことでも、「ノー」と言わずに「イエス」に変えていくための行動をしていく。「イエス」に変えるために、必要な知識を吸収したり、努力をしたり、あらゆる方法を考えて前に進んでいく。その方法を提供、あるいは提案できるように行動していくことをモットーに、日々精進してやっております。
建設業って3Kとか言われてきましたけど、そういったところを含めると、自分がやっていくことの幅が広がり、人間的にも成長ができる場所が建設業にはあるんです。人間付加価値が絶対高くなるよ、どの業界に行っても通用するようになるよって、その魅力も発信させてもらっています。
創業は1983年。現在の社長は私の父親である中村英一で3代目になります。元々は齊藤工業という名称だった会社を父が引き継いだときに、所在地の「新知」という地名をとって新知工業に改名し、現在に至ります。そんなわけで社名は地名から取ったものですが、「新しく知る」って、偶然にもこの会社が目指すことと繋がってるなと思います。
従業員は現在29人いまして、協力会社を含めると100人ほどの規模で事業を行っています。
当社の強みとして、全工程をワンストップで行える元請標準に近づくことを目指しており、現場監督のような役割を果たすことも必要ですので、労働者派遣事業者の資格も取りました。
また、イノベーション事業ということで、カメラマンといえる人材も在籍し、ホームページ、パンフレット、チラシなどを全部自社で作って会社の魅力発信を行ったり、ドローン事業なども手掛けています。
そんな中、今の本社施設では手狭になってきたので新社屋を建設していまして、今年12月に完成予定です。
第二創業ともいえる分岐点
私がここに入ったのは5年ほど前。今は4代目を継げるかどうかを試されているところです。
学生時代は正直言って将来のことは何も考えておらず、文系だったのですが、縁があって大手プラント会社に入社。ボルトのボの字も知らなかったので、「勉強するしかないな。やるからにはトコトンやってやる」と、調べて、勉強して、覚えての積み重ねでした。
そうして3年ほどが過ぎ、目の前が真っ暗になるような経験をして、それをどうやってこじ開けるかみたいなところに差し掛かったのが25、6歳ぐらいの時。大企業にいれば、ある意味保証されているところは多いですが、その中で戦って自分を広げていくというのはなかなか難しいわけで、フラストレーションが溜まっていきます。辞めて転職するか、起業するか――と、それから2年ぐらい考えたのですけど、大手企業に転職したら、きっとまた同じ気持ちになる。自分で立ち上げるには資金も無く現実的ではない。そこで、父が社長を務める 当社に飛び込んだのですが、現実は甘くなかった。
当時4人いた従業員たちは、いわゆる“スーパー職人”で、ものすごい技術はあるものの、組織運営だとか法規の部分とかは任せられない。あらゆることが法人組織とはかけ離れていて、まるで海賊だと思いました。
不満があっても自分たちの中で悪口を言い合うだけ。社長はワンマンすぎて意見を聞かないから不満が溜まっている。「このままでは潰れる」と。
そこで、僕がまずヒアリングして、「ここをこうしなきゃいけない」と社長に進言。従業員にも「あなたたちもここ直してください」ということをやっていきました。辞めていった人もいましたが、新しい血を入れていったことで社内の競争力も高まっていき、人数的にも5年で5倍に。いわば第二創業したようなものです。
本社以外に拠点を設けたのもここ3年ほどのこと。以前はずっと一社依存、一現場でしたが、その軸がずれたら当然ボロボロになるわけで、「外に向いていかなきゃ」と動いていった中でたまたま「鹿島でこういう仕事がある」と耳にし、「話を聞きに行きます」と飛んでいきました。そこがこの会社の分岐点になったと言えます。
外に出ていったことで相当な額の売上が立つようになり、つまりは資金が入ってくることになって、それを車両などに投資。さらに残っている財力を人材確保、人材育成などにも分配していくことができるようになりました。人は宝ですから、 そこのところは徹底的にやっていきます。
ブルーカラーといわれる仕事って、今、再注目されています。AI化が進む中、人が動く、人がやっていく仕事って、これから魅力的なものになっていくと思う。実際、学生さんも興味を示しているようで、追い風になっています。
「グリット」っていう言葉があります。やり抜く力。粘る力。一つのことに取り組んで、いっぱい失敗しても成功の道へと結びつけて最後までやる―― それができる人間を採用の軸にしています。 加えて発想の豊かさとかユーモアがあるかどうか。それがあれば、文系でも理系でも関係ない。中卒でも雇います。うちで育成すればいい。人生、一生勉強ですから。
会社は人間的成長と体現の場
同友会には知り合いの方が入っていて、「いいところだから来い」と。その時点で「入ります」って決めました。何事も挑戦しないとわからないなっていうのがあったので。4年半ぐらい前のことです。
自分の時間が削られるっていう部分は当然ありますけど、学ぶところがあるのと、人間として、また経営者として、どんな立ち位置にいるのかといった確認がすごくできるのがいい。
「それは、同友会でなくてもいいんじゃないか」って言われたこともありますが、違うんですよ。同友会に入っているからこその気づきがあるんです。経営理念とか、経営方針とか、事業計画に対しての捉え方みたいなところは、同友会がなかったら明確にできていなかったし、自分自身、「何のために」という部分が足りなかったようです。
経営理念については、社長の思いや、僕の考えていること、従業員の皆さんの連携でまとめたもの。みんな、こういう思いだったということが明確になり、「じゃあ、それが企業文化じゃないか」と明文化したものです。
会社としてグランパスのスポンサーをやっていて、それによって会社の信用性が高まりましたし、シナジー効果も生まれています。
トヨタスタジアムで就活イベントを行って、それが終わったら無料でサッカー観戦できる企画といったアイデア出しも、当社からときどき行っています。
チームスポーツをやってきた人間を採用でフォーカスしたい部分もあるので、そういった人へのイメージもいい。今後は自分たちのサッカーチームを作りたいというのが目標ですね。
会社で働くっていうのは、人間的成長を最大限に引き出し、発揮していただき、体現していく場所だと思っています。
【会社情報】
有限会社新知工業
本社:愛知県知多市新知字門田88番地
℡ 0562-32-0771
知多事業場:知多市南浜町11番地
(出光興産 愛知事業所内)
茨城出張所:茨城県神栖市東和田17番地の1
(三菱ケミカル鹿島北共同火力発電所内)
神戸出張所:兵庫県神戸市灘区灘浜東町2
(神戸製鋼神戸線条工場内)
https://www.shinchi-kogyo.co.jp/






























