愛知県一宮市に本社を置く株式会社なごみんは、2006年の開設以来、育児サポート事業やキッズルーム事業などを展開。2013年に法人化し、現在は認可外保育園「なごみん木曽川園」、企業主導型保育施設「なごみん尾西園」、一宮市小規模認可保育施設「なごみん神山園」の3つの保育施設を運営している。
 尾西園と神山園はともに0~2歳児を対象とした保育施設で、看護師が勤務することで病児保育や障がい児保育などに対応。外部講師による専門教育コンテンツを充実させ、体操教室や英会話、リトミックなどを通じて、子どもたちの潜在能力を引き出すレッスンを展開し、多くの保護者から支持を集めている。
 一方の木曽川園では、3歳児から5歳児の子どもを対象に英語中心の預かり保育を行う。外国人講師とマンツーマンで会話しながら英語力の向上を図るほか、子どもたちが会議を開き、主体的に行事を実践するなど論理的思考と共生力を養成。仕事などの都合で習い事に通わせるのが難しい保護者に代わり、質の高い教育を提供することで、子どもたちの未来の可能性を伸ばす教育を展開しているのが特徴だ。

医療ケアが要る子でも 安心して通える場所を


 同社が私立幼稚園の開設に向けて動き始めたのは2023年のこと。木曽川園に通う子どもが徐々に増えるなか、今後も多彩な専門教育コンテンツを提供し続けるためには、既存の建屋では手狭になってきたのが理由だ。
 3園からアクセスしやすい場所で土地探しを始めたところ、2024年1月に2500平方㍍ほどの建設用地が見つかり、本格的に計画が動き始めた。
 同社が開設に動き出したもう一つの理由が、一宮市内に年少児以上の未歩行や医療的ケアが必要な子どもを積極的に受け入れようと体制や設備の整備に取り組む保育園・幼稚園がないことだ。こうした子どもを持つ保護者や関係者からは、受け入れを求める切実な声や、多様な教育機会の提供に取り組む同社に期待する声が多数寄せられてきた。
 なごみんの代表を務める横濵正子氏は、「保護者の方から話を聞くまでは、こうした状況にあることを知らなかった」と話す。
 現在、尾西園では医療的ケアが必要な2歳児までの子どもの受け入れを積極的に行っており、保育園や幼稚園に通わせることが難しい子どもたちの受け皿として機能している。しかし、「多様化する社会の中で、それぞれの子どもに応じた教育環境を提供することが必要。子ども同士で相互理解を深め、学び合い、国際的な活動が期待される子どもたちの可能性を引き出したい。それが木曽川園を移転させ、新たに幼稚園を新設する一番の理由です」(横濵氏)。
 新設する幼稚園では木曽川園の機能をさらに発展させ、全面的にバリアフリー対応とするほか、医療的ケアが必要な幼児を受け入れるための医務室や調理室を整える計画だという。

一般社団法人を設立し 支援者を幅広く募集


 ネックとなるのが開設に伴う資金だ。土地の取得に多額の費用がかかることから、同社では一般社団法人「学びあいkids舎 設立基金」を立ち上げ、同社の想いに賛同する人からの寄付を募っている。
 寄付・会費決済サービス「コングラント」を通じて得られた寄付金は、新設される幼稚園の施設整備や人材育成の費用に充てられる。
 「私自身も幼少期からしばらく医療が欠かせない時期があった」と話す横濵氏。「それでも周囲の大人たちのおかげで分け隔てなく同じ経験をさせてもらうことができました。今度は私がその役割を担いたい。幼稚園の新設を通じて、病気や障がいのある・なしにかかわらず、誰もが自分らしく生きる土台を作れるような学び合いの場を提供していきたいと思います」

施設概要


株式会社なごみん
【住所】愛知県一宮市木曽川町黒田二ノ通53番地
【問い合わせ】
0586・87・8331
https://www.nagomin.net/

なごみん神山園の外観
なごみん神山園の外観

幼稚園設立の支援を募るコングラントの紹介ページ
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