№110
2040年問題への対応は各分野待ったなし
2026.6.1更新
前回は、文部科学省が2月に発表した「高校教育改革に関する基本方針(グランドデザイン)」について、2040年という近未来が目標として掲げられている点が画期的だと紹介した。 なにしろ、教育の在り方について未来を明確な目標に据えて議論した結果の基本方針は、中曽根康弘首相が首相直属の審議会を設けて1987年に結論を出した臨時教育審議会答申まで遡らないといけない。このときは現在われわれが暮らす2020年代が目安だったのだから、次の時代を見据えなければならぬのは必然とも言える。 実は、2040年を未来目標にしているのは文部科学省だけではない。この年がクローズアップされたのは、20214年に「日本創成会議」が、一層深刻化していく少子高齢化・・生産年齢人口の減少・地方の過疎化についての2040年の予測(前号①)を「市町村が消滅する!」と衝撃的な形で発表し、当時の安倍晋三内閣は政府内に対策組織を新設するとともに担当大臣(初代は石破茂)を任命したのが始まりだ。