古琴:どうだい、時代を超えた令和への旅は続けているようだね。面白いだろ。
八:老中首座の姐さんも、トラ殿様も好き放題しているようですね。
蔦重:こんな戯れ歌が流行っていますね。オレ達の頃の狂歌みたいなもんですかね?
古琴:ほう、どんなのだい。もしかして令和の少し前、昭和の頃の大流行歌の替え歌かな。元歌は熊さんのことを歌っているような歌詞だったな。
八:そうすよ、チョイと一杯のつもりで飲んで、ハシゴ酒になるってぇのは、まさに熊のことでさ。
熊:うるせい、わかっちゃいるけど、やめられねぇんだよ。でも、この歌は悪くないぜ。歌えるよ。
八:お前は酒の席で聞いたことを憶えていたり、忘れたり。わからん奴だな。
蔦重:まずは熊さん、トラ殿様の歌を聞かせてくれよ。

トランプ節とサナエ節



《トランプ節》

チョイと1回のつもりで空爆したが
いつの間にやら、退けなくなった
気がつきゃ泥沼、大戦争
これじゃ平和になるわけないよ
分かっちゃいるけど、やめられない


ねらった平和賞 見事にはずれ
頭カッと来て、最終戦争
気がつきゃ人類 すっからカ?ンのカ~ラカラ
戦でよいことないぜ
分かっちゃいるけど、やめられない


蔦重:熊さん、歌うまいね?。次は「姐さんサナエ節」頼むよ。

《姐さんサナエ節》

チョイと一件のつもりで出して
いつの間にやら 数件審議
気がつきゃ 論争止まらない
これじゃ熟議もできるわけないよ
分かっちゃいるけど、やめられない

チョイと強がり 勢いで言って
いつの間にやら 本気になった
気がつきゃ 退くに引けない大矛盾
これじゃ信用されるわけないよ
分かっちゃいるけど、やめられない


古琴:なるほど、なかなか面白いね。どうなんだぃ蔦重、狂歌・戯れ歌はあんたの十八番だろ。
蔦重:そうですね。もう少し工夫もいりそうですが、酒の席で歌うには充分ですね。
八:もう2つあったよな、熊。
熊:そうだな、まずは、先月オレ達が腹をたてた若ぇ火付け盗賊の奴らの歌だな。

《匿流節》

チョイと一回のつもりでやって
いつの間にやら 常連に
気がつきゃ あれこれやらされて
これじゃ、まともになれるわけないよ
分かっちゃいるけど、やめられない


八:そういや、鍛錬しているはずの若い連中も、悪いクスリを嗅いで捕まっているって聞きやしたぜ。
熊:俺の酒癖を棚に上げるけど、クスリは良くねえな。
八:酒だって“気狂い水”って言われてんだぞ(パシっ)。

《体育会クスリ節》

チョイと一回のつもりで吸って
いつの間にやら 常習者
気がつきゃ 後輩誘って回し飲み
これじゃ、まともな鍛錬できっこないよ
分かっちゃいるけど、やめられない


始めるは易く終えるは難し



古琴:「わかっちゃいるけど、やめられない」というのは、実は、人の煩悩を歌ったもので、狂歌・戯れ歌の類かもしれんけど、かなりに意味の深い歌だと言われたものだ。
 その後でも、菓子の売り文句で「やめられない・とまらない」というのも流行ったそうだ。
八:だけど始めるのは本当に簡単なんすかね?。良いと分かっていても、実際にはなかなか始められないことも少なくねぇんじゃねぇかな。
熊:そうだよな、酒や煙草と夜更かしは、直ぐ止められるけど、どうしてかカミサン孝行は始められない。
八:カミサン泣かすなよ(パシっ)。
蔦重:逆に始めやすいことは、実は長続きしにくいってぇのがありそうだな。
古琴:そうだね、日記なんてのは、そうかもしれんな。
熊:三日坊主ってやつか。若い奴らは根性ないし。
八:お前だってそうだろ(パシっ)。
蔦重:年寄りが身体に良いことを始めやすくして、なおかつ長続きしやすくすることは、大事なことっすね。
古琴:ところが戦は始めるは簡単だが、終わりが難しいと言われている。多くの犠牲が出ても、なかなかメンツ絡みでやめられない。
八:文字通り「わかっちゃいるけど、やめられない」
熊:「やめられない・とまらない」…か。
蔦重:伊朗(イラン)藩と米藩・以色列(イスラエル)藩の争いは泥沼化してきましたね。
八:まったく、人が何人死ねのかね。
熊:まったくトラ殿様、イランと、いらんことしやがって。
八:こら、真面目な話を茶化しやがって(パシっ)。
古琴:どちらとも付き合いのある日の本がしっかり仲立ちをして、なんとかしないと…。「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」なんて大見得切っていたのだから…。
蔦重・八・熊:そもそも「やり気もない・やる力もない」なんてことはないでしょうね。
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 毎度の戯れ言・与太話、お粗末さまでございました。