吠えるという行動は、犬にとって意思表示の手段の1つで、理由があります。なぜ吠えているのか分析し、理由に合わせて必要な対処をしましょう。
 吠えの種類は大きく分けて、「要求吠え」「警戒吠え」「興奮吠え」の3つです。1つずつ見ていきましょう。

要求吠え


「遊びたい」「ご飯が欲しい」「ケージから外に出たい」など、要求を伝えるための吠え
 要求吠えは前もって予防することが重要です。吠えているときに要求を叶えてしまうと「吠えれば要求が叶う」という学習につながります。欲求不満な状態を極力つくらないように、日頃から欲求を満たしてあげましょう。
欲求の満たし方
①適量の餌を与える
 フードに記載されている規定量はあくまでも目安です。ボディコンディションスコアを獣医師と確認しながら量を調整しましょう。
②飼い主とコミュニケーションをとる時間をつくる
 最低でも1日20分ほど、遊びやトレーニングをする時間を設けましょう。
③適切な量の散歩、におい嗅ぎ
 帰ってきたら疲れて寝てしまうくらいの散歩量が理想です。

警戒吠え


「怖い」「怪しい」「近づかないで」など、嫌悪感や恐怖心を伝えるための吠え
 警戒吠えは自宅環境の見直しや、「怖い」から「平気なもの・こと」へと印象を変えるトレーニングが必要です。吠える前に対処する、吠え続けさせないことが大切です。
トレーニング方法
①家の中から外を見て吠える場合
 窓の下半分に目隠しシートを貼ったり、カーテンを閉める(視覚の刺激・情報を減らす)。
 ケージの場所を窓から遠ざける(刺激から遠ざけることにより刺激レベルを下げる)。
②インターホンの音に吠える場合
 インターホンが鳴ったらおやつを与える(音が鳴ったら「誰かが来る=警戒する音」になっているので、音が鳴ったら「おやつがもらえる=うれしいことが起こる音」に印象を変える)。
 来客時以外での練習が必要です。最初は刺激レベルを下げるためにインターホンの音をスマートフォンで録音し、小さい音から始めてみましょう。
 来客者から大好きなおやつをもらう(特別なおやつを与えることで印象が変わりやすい)。
③散歩で知らない人や犬・車に吠える場合
 人通りや車通りの少ない場所で散歩する。
 人や犬・車とすれ違うときは、吠える前からおやつを与え続ける。

興奮吠え


「楽しい」「うれしい」など、気持ちの高ぶりから出る吠え
 興奮しているときに大きい声を出して注意をしたり、焦って接すると、興奮を助長します。落ち着くまでは構わず、叱らないようにしましょう。
対応の仕方
①飼い主の帰宅時に興奮する場合
 すぐに声をかけたり触らず、犬が落ち着いてから構う。
②リードを持つと興奮する場合
 散歩に行かないときにわざとリードを持ち、その状態のまま他のことを行う(リード=散歩(うれしいので興奮する)という認識が崩れ、リードを見ても興奮しづらくなる)。

 上記以外にも、吠える理由はさまざまです。判断に困る場合や、対処がなかなかうまくいかない場合は、専門家に相談しましょう。

20260128094750-author.jpg